2012年5月31日木曜日

棚が増えました

昨日は定休日でしたので、裏庭の家庭菜園を耕して野菜の種をまき、郵便局に行ってカンボジアへの国際送金を済ませ、そして行きつけのホームセンターへ。



店内中央にある大きな柱に可動式の棚をつけようと思い、フレームは2週間ほど前に取り付けていたんですが、肝心な棚板をまだ作っていなかったので、材料を購入しました。





最初は、後ろ半分をグルッと囲んでいるテーブルのように、柱に沿って丸く切ろうと思っていたんですが、手持ちのジグソーでは曲線をキレイに切るのは難しく、第2案だった直線カットにしました。



まずベニヤをカットし、その上に杉板パネリングをざっくり貼って、はみ出た部分をカットして、反った部分を下からネジで止めて、完成~


下段が奥行き25cm、上段が20cm


 奥行きを取り過ぎると邪魔だし、かといって狭すぎるとモノが置けないしで、何cmにするか迷いましたが、上下でサイズを変えて、まずまずいい感じにできました。



これまで、入口から入って店内を見た時にまず目に入る太い柱の存在感が強すぎたんですが、この棚とここに置く商品がアクセントになって柱のインパクトを弱めてくれる効果もありそうで、満足満足。



「こういう感じに作りたいなぁ」というイメージにピッタリの材料がたいてい揃っているコメリパワー時津店さん、いつもありがとう!(笑)

2012年5月23日水曜日

バニラティー

 バニラティー、皆さんは飲んだことありますか?



ボクはこのバニラティー、当店で取り扱う商品を選定していく過程で初めて飲んだのですが、これ、本当においしい!

味を説明しろと言われると、まさに「紅茶+バニラ」としか言いようがないんですが(笑)、こんなに合うとは・・・いやいや、ちょっと感動します、これ。



そして実は、このタンザニア産バニラティーが製品になるまでの話を聞くと、ますます感動するんですよ・・・。



香りがお伝えできなくて、くやしいですっ!


タンザニアの地方の村の人々の現金収入向上を目指して最初の青年海外協力隊員の方がバニラ栽培をスタートしたのが2004年。

最初の開花までに約3年を要するのに対して協力隊の任期は2年、しかも収穫までに何年もかかることに地元の人々も当初はあまりやる気が起こらなかったそうです。



それを一生懸命説得してスタートし、事業が2代目隊員に引き継がれた2007年に初めての開花、そして2008年(!)に初収穫となりました。


ただし、バニラビーンズがあの甘い香りをもつようになるには4カ月近い加工工程が必要で、その技術がなかったために未加工のまま売るしかなく、最初の収入は微々たるもの。



そして3代目隊員の方の懸命な協力により生産者自身で加工作業を行えるようになり、2008年は7Kgだった収穫は90kgにまで増え、加工済みの状態で販売することにより収入も飛躍的にアップすることができたそうです。



地元の生産者組合は「TWANDUSENI VANILLA GROWERS GROUP」といい、TWANDUSENIとは地元の言葉で「一緒にはじめよう」という意味。




ボクも青年海外協力隊に応募することを考えていた時期があり、説明会にも何度か行ったのですが、元隊員の方々のお話を聞くと、言葉や習慣の壁の高さはボクの想像以上のようでした。


そんな中で6年をかけ、しかも3代の隊員が引き継ぎながらも地元の人ととの信頼関係を維持し続け、実際に人々の生活向上を実現したなんて、本当に素晴らしいと思います。




青年海外協力隊には批判や問題点もあるようですが、何事も一括りにすることなく考えていくことが大事ですよね。

とにかく、こんな美味しいバニラティーが飲めるのはタンザニアの生産者と協力隊の方々のおかげです。




とりあえず飲んでみたい、という方は店頭でご試飲いただけますので、ぜひお気軽にお申しつけください。

2012年5月18日金曜日

限定15枚!

FLJ(フェアトレード・ラベル・ジャパン)さんから素適なステッカーが届きました。


カラフルでおしゃんてぃー!(笑)

いただいた枚数の都合上、おひとり様1枚限りで15名様限定ですが、ご希望の方には店頭で差し上げますのでぜひお気軽におっしゃってくださいね。


左側が直径5.5cmに丸くはがれますので、スマホの裏やノートパソコンなんかに貼って、お友達や同じ職場の方なんかにフェアトレードについて知ってもらうきっかけにしてもらえたら嬉しいです。


また、FLJさんでは、上のステッカーのようなフェアトレード応援グッズやフェアトレードラベル付きの製品と一緒に写ったみなさんの写真でフェアトレードラベルを完成させようというキャンペーンを今月末まで行っています。

抽選でフェアトレードグッズがもらえますし、記念に参加してみませんか?



こういうキャンペーンは「フェアトレードに興味を持ってる人がこんなにいるんだ!」というメッセージとなるので、きっと参加する意義はあると思います。


ちなみにボクは今日店頭で(セルフタイマーで・・・)写真を撮って送りました。


フェアトレード・マークのどのあたりに使われるか(というか使われるかどうか・・・)、楽しみです!

2012年5月15日火曜日

万能コットンスカーフ「クロマー」


カンボジアは一年中暑い国。季節というと雨期と乾期くらいで、どちらの時期も通して気温は28℃前後です。


 そんなカンボジアで、男性も女性も、子どもも大人も愛用している国民的マストアイテム、それがコットンスカーフ「クロマー」です。

 バリエーション豊富で必ずしもコットン製だけではありませんが、最も一般的なものは綿でできているギンガムチェック柄のもので大きさは40cm×160cm前後のもの。


カンボジアでは基本的には汗ふきのためのタオル、手ぬぐい、ほっかむり、えりまき、という感じで、また、大判のタイプは風呂敷やショール、エプロンのようにして、主に実用的用途で使われています。



しかし、今その実用性に加えての高いデザイン性が内外で注目されていて日本でもファンが急増中。

汗ふきとしてももちろんですが、スカーフ・マフラーのような着こなしのワンポイントとしても、また、テーブルセンターなどのインテリアとして幅広く使えるベーシックなデザインで、お洗濯にそれほど気を使わなくていいところも人気です。



そのクロマー、当店でもカンボジアのメコン川のほとりにある小さな村で昔ながらの手織りを続けるナイシムさん一家から届けてもらっています。



フリンジもかわいい!


ポル・ポト時代の辛い体験を乗り越え女手一つで5人のお子さんを機織りの仕事で育てたお母さんを中心に、家族みんなで作るナイシムさんファミリーから届く色とりどりのクロマー。


写真のようにクルッと巻いてご用意しており、ラベルもオシャレなデザインなので、男性・女性問わずプレゼントにもオススメです。



現地で使い込んだ後はぞうきんや足ふきマットとして最後まで無駄にしない使い方をしているのを目にし、モノを大切にすることの大事さと、クロマーの実用性の高さを感じるとともに、カンボジアの人は本当にクロマーが好きなんだなぁ、としみじみ思いました。


ところどころに糸ひきや糸つれがあったりしますが、それも手作りの証しとお感じいただければ幸いです。また、そのぶんお値段も税込1,260円とお求め安く設定させていただいております。



春らしい淡い色のものも新入荷しておりますので、どうぞ店頭でお手に取ってごらんください。

2012年5月13日日曜日

幸運の・・・

ほぼ毎日、店内中央のテーブルに置いている小さなガラスびんにさす花を取り換えているんですが、お花と言っても裏庭周辺に生えているものを適当に摘んできています。



今朝もちょっと裏庭を探していると・・・おっ!



写真ではやや分りづらいですが・・・



「四つ葉のクローバー」を発見したので、取ってきました~



昔から幸運のきざしと言われますし、いいことがあるかも・・・

そしてこのブログを開いた皆さんにも、何かいいことがありますように!




ちなみに一緒にさしている花はゼラニウム。当店の花壇に異常繁殖してます(笑)



P.S.カンボジアのナイシムさんからクロマーが追加で届きました!春らしい素適な新色も入ってましたよ。
手織りのコットンクロマー¥1,260(税込)、ラベルもリニューアルしましたので次回のブログでご紹介いたします。

2012年5月10日木曜日

「tibit」 by シサムコウボウ


今回は当店取り扱い商品の一つと、その背景をご案内いたします。



「カレン族」という民族について、耳にされたことがありますでしょうか?


ビルマ(ミャンマー)とタイの国境周辺の山岳地帯に暮らす民族で、森羅万象に命が宿るとするアニミズムを信仰しながら自然と共生し、その数は約400万人、内9割はビルマの領内に住んでいます。



数で優位をとるビルマ族と反目しながらも長らく平和に暮らしていましたが、イギリスの植民地支配とキリスト教化、そしてその後のビルマ独立を契機にビルマ軍事政権からの民族浄化とも言える筆舌に尽くしがたい迫害・虐殺の対象となってきました。


それに対抗して戦闘を行う組織も民族内にあるものの、女性と子供を中心とする一般の人々は迫害から逃れるために奥地から出ることができず、形式上は軍事政権が終焉した現在も多くの方が教育や医療、インフラが圧倒的に不足する環境での生活を強いられています。




そんなカレンの人々の手で作られ、現地では貴重な現金収入となる京都・シサムコウボウさんのオリジナル・フェアトレード・シルバーアクセサリーが「tibit」です。




カレンに伝統的に伝わる銀細工の技巧と、現代的センスの中にもアニミズムが息づくシサムコウボウさんのデザインが見事に融合した完全ハンドメイドのコレクション。


「命」を意味するその名の通り、まるで命を吹き込むかのように作り込まれたシルバー・ビーズと植物・水・風・太陽などのモチーフは、ひとつひとつに繊細さと温かみをたたえています。



左から「風の葉」「水紋」ネックレス、「水紋」ブレスレット



写真では伝えきれない魅力にあふれていますので、ぜひ店頭でご覧ください。価格帯は8000円前後です。




尚、映画「ランボー 最後の戦場」でカレン族に対する政府軍の非道な行為の数々が描かれており、その描写は極めて残酷ですが、実際に映画を見たカレンの方によると「現実の足元にも及ばない」そうです。

2012年5月8日火曜日

謎の生物 その2

昨日の夜中、事務所で仕事をしていると、何やらまた外から動物のケンカする声が・・・



どう聞いてもネコではなさそうだったので、タヌキが2匹に増えてタヌキ同士でケンカしてるのかと思い、フラッシュライトを手に恐る恐る声が聞こえる方へ行ってみると・・・

いた!
・・・イタチ(たぶん)でした。


2匹ともまだ子どものようでしたが、じゃれあってると言うよりけっこう本気でバトルしていてボクが近づいてもほとんど気にしてない様子。



うかつに近づいて噛まれるのもイヤだし、解散させようにもライトとカメラしか持って出なかったので、棒か何かを取りに行こうかと迷っていると、一匹が猛ダッシュで逃げ出し、もう一匹もすごいスピードで追いかけて行きました。




逃げた先をとっさに照らして見ると、ふたの隙間から「みぞの中」へ・・・


・・・


ウチの前のみぞの中にはいったいどれだけの動物が住んでるんだ(笑)

2012年5月7日月曜日

謎の生物

今朝のこと。

開店前、何やら外からネコのケンカする声が騒々しく聞こえていました。



ご存知の方もいらっしゃると思いますが長崎はネコが多い県で、当店のある長与町も全国平均よりはおそらくノラネコが多い町だと思われ、ネコの鳴き声(&フン・・・)はよくあること。


ですが、今朝のケンカはどうもいつもより激しい。そして近い。近いけど姿が見えない。




店をオープンして、外で鳴き声の聞こえてくる場所を探してみると、どうも店の目の前の「みぞの中」からのよう。


石のふたの隙間から様子をうかがうとやはりその下でケンカをしているようで、一方はやはりネコなんですが、もう一匹の方がなんだかグルルルとうなってる・・・!




犬が入り込むような場所ではないんだけど・・・と思いつつ、とりあえず双方にケガがないように上から棒でつついてケンカを解散させたんですが、もう一匹の「謎の生物」の方は逃げないでみぞの中を行ったり来たりしている様子。




正体が気になったので、しばらくまたふたの隙間から下をのぞいていると・・・



見えた!

・・・タヌキでした。


この辺りでタヌキが出るという話はあまり聞かないんですが、どこからやってきたのか。


顔はかわいいんですけど、けっこう凶暴で繁殖力も強いと聞くので、今後あんまり増えて近所の畑、そしてウチの店を襲いに来なければいいんですが・・・





タヌキとネコがケンカしているという、のどかなのか危険なのかよく分からない今朝の出来事でした。

2012年5月3日木曜日

ゴールデンウィーク!

ということで、東京から大学時代の友人夫婦が生後6か月の赤ちゃんと一緒に長崎に遊びに来てくれたので、昨日の当店定休日は3名様を乗せてドライブへ。



前日に陶器市、本日木曜日は市内観光へ行くとのことだったので、せっかく都会から自然いっぱいの田舎に来たのだから、のんびり楽しんでもらおうと思い個人的な定番ドライブコース、外海方面へ向かいました。




時津から鳴鼓トンネルを抜けて新緑に囲まれた坂をくだり、三重漁港を通って外海へ。


いったん道の駅・夕陽が丘そとめまで行ってバイキングの昼食をとってから、赤レンガ造りの黒崎教会へ戻りました。



黒崎教会の写真を撮る友人の写真を撮る奥さんの写真(笑)


その後、出津教会~大野教会とのんびり見物し、大中尾の棚田で一休み(&赤ちゃんのおむつ交換)した後、わずかな期待をもって道の駅へ戻りましたが、あいにくの天気で、水平線に沈む夕日を見せてあげることはできませんでした・・・




ボクとしては一番見せたかったものが見せてあげられなくてちょっとガッカリでしたが、都会で暮らす友人夫婦は緑と海に囲まれたのどかな風景の連続と、歴史と文化を感じさせてくれる、しかも個性的な教会群、棚田とそこにいたサワガニやワンコとの出会いに感動してくれたようでした。




ボク自身も20年近く東京に住んでいたとは言え、この辺りは子どもの頃に慣れ親しんでいた景色だったので「特別なもの」という意識はなかったのですが、自然に囲まれた暮らしが贅沢なものになってしまった時代を複雑に感じると同時に、自然いっぱいの長与で自分のやりたかったことをやれている今を大切にしないと、と改めて思いました。





ゴールデンウィークも通常通り営業しておりますので、皆さまのご来店をお待ちしております!

P.S.欠品しておりました黒糖クッキー、バニラティー、ジャスミンティー入荷してます!

2012年5月1日火曜日

カメラマンの佐々木さん

世界が少しでもよりよくなるために何かしたいけど何をするのがいいか、自分に何ができるのか分らないまま「DO SOMETHING!」と会社を辞めた2年前。

国際協力などについて調べていく中で、支援のつもりでやっていることがまったく役に立っていなかったり、むしろかえって現地の混乱や問題を引き起こすことがあることも知り、まずはいわゆる「発展途上国」と呼ばれる国とそのボランティア・支援活動の現場を見て、何が求められていて何が求められていないのかをこの目で見られるだけ見ようとボクが向かったのがカンボジアでした。




約1ヶ月滞在し、たくさんの人、会社、お店、施設、団体を訪ね、現場を共にしたり話を聞いたりして回った充実した毎日の中で出会い、その後もお世話になっている方の一人に、フリーカメラマンの佐々木健二さんがいらっしゃいます。




もともと学校の記念写真や卒業アルバムを撮影するスタジオに社員カメラマンとして勤めていた佐々木さんは日本で在日カンボジア人の方々と知り合いになったことがきっかけで初めてカンボジアへ渡ったそうですが、プノンペンにある広大なゴミ捨て場で「生活」する人々を撮影をしていく中で、次第にゴミ山に生きる人々、特に子供たちを撮影することが自分の使命だと感じ、以後一年の内の一ヶ月以上をカンボジアで過ごすようになり、安定を捨てて自由のきくフリーに。



滞在時は、日本で知り合われたカンボジアの方が校長を務め、佐々木さんご自身もまったくの個人で金銭的な支援を行っているスラムの私設小学校の空き部屋の一つに寝泊まりし、市内はどこへ行くにも年季の入った自転車、と常に現地の方々と同じ目線で10年以上に渡ってカンボジアの変遷を見つめ、そしてカメラに収め続ける佐々木さん。



時には冗談もおっしゃるものの真面目で温厚そのもの、デジタルのカメラも使用されているようですが今でも基本はフィルムで撮影、メールも使わないというアナログ派ながらその情報網は驚くほど幅広く、カンボジアのことは佐々木さんに聞けば裏も表もほとんど分かるという、在カンボジアの日本人の方々からも一目置かれ、そして不思議がられているすごい人です。



ボクもカンボジアでは現地の様子をいろいろとうかがい、また直接案内してもらったりアンコールビールをごちそうになったり、佐々木さんと会わなければ知り得なかったたくさんの貴重な情報や体験を得ました。



撮られることには慣れてない佐々木さんの著者近影付きで置いてます(笑)


そんな佐々木さん、集大成として昨年末に「カンボジア ゴミ山に生きる子どもたち」(デジプロ、税込¥2,100)を上梓されてますので、ご興味をお持ちいただけた方はぜひお近くの本屋さんかAmazonなどでご購入いただければ幸いです。



もちろん当店でも販売しておりますので、お近くの方はどうぞ当店まで。