2012年9月30日日曜日

ぬいぐるみ到着

カンボジアの障害者自立支援NGO「CHA」より、ようやくぬいぐるみの追加入荷がありました~

新登場のクマさんとウサギさん。象さんよりだいぶシンプル(笑)

素朴だけどていねいにつくられていて、シルクの上品さとかわいらしさを兼ね備えた「幸せを呼ぶ象さん」がボクの予想以上のご好評をいただいたので、5月末に追加で発注をしていました。



ところが6月にCHAがそれまで長年店舗兼作業場として使ってきた借家から大家さんの都合によって立ち退くように言われ、責任者のキムタさんは引っ越し先の選定・交渉、そして資金繰りなどに奔走することに。



日本の支援者による緊急募金なども功を奏して引っ越しはなんとか無事に終わったものの、商品企画の責任者タイリーさんのお母さんが重い病気にかかってしまうなど、CHAにはその後もしばらく困難な状況が続いたので、出来上がりまで時間がかかってしまったようです。



もちろん、こちらからは急かすことはなくCHAが落ち着いて作業できるまで待っていたのですが、象さんの再入荷をずっとお待ちいただいていたお客様も皆さん状況をご理解くださり、とてもありがたかったです。


通常サイズより小さめに作ってもらった当店別注のクマさんと、CHAのカタログの写真とかなり違った微妙な仕上がりになったぶさカワイイ・・・いや、ゆるカワイイ(笑)うさぎさんも新入荷。


ウサギなのかネズミなのか座布団なのか・・・(笑)

幸せを呼ぶ象さんが1260円、クマさん1500円、ウサギさん980円です。贈り物にもぜひ。

2012年9月27日木曜日

The Lady

ようやく長崎でも公開された「The Lady アウンサンスーチー/ひき裂かれた愛」を観てきました!


ノーベル平和賞受賞者として知らない人はないビルマ民主化運動のシンボルでありながら、計15年にも及ぶ自宅軟禁生活を強いられたスーチーさんと、遠く離れていても同じ夢を胸にお互いが心の支えとなったイギリス人の夫と二人の息子の絆を描いた作品です。


ミシェール・ヨー、一世一代の当たり役!

あの優しい微笑みと凛とした姿の裏には、愛する人の死に目に立ち会うことも許されなかった一人の女性としての苦悩があったんですね・・・



あくまでも家族、特に夫婦に愛に焦点を当てているのでややメロドラマっぽい感じが強いのは否めませんが、多様な山岳民族を訪ね歩くシーンの美しさや、銃を向ける政府軍に毅然と立ちふさがる命がけの行動など、印象的なシーンがたくさんある素適な映画でした。



何よりも、スーチーさんを演じたミシェール・ヨーの演技が素晴らしい!

さすがに自身が企画しただけのことはあって、ビルマ語をマスターしスーチーさんの仕草まで研究、10kgの減量で臨んだというその名演は、時折スーチーさん本人に見えるほど。



「ニキータ」「レオン」のリュック・ベッソン監督と“香港の志穂美悦子”ことあのミシェール・キング(ヨー)のタッグということで、女暗殺者が政府軍をバッタバッタと倒していく映画だったらどうしようという一抹の不安は杞憂に終わりました(笑)。



長崎では2週間だけの上映で明日28日で終了ですが、劇場へ行けない方もDVDなどが出ましたらぜひご覧になってみてください。

2012年9月22日土曜日

パレスチナのオリーブ

当店の商品の中で、食にこだわりをおもちのお客様にご好評で、オリーブ好きのボク個人的にもオススメのモノがパレスチナ自治区の生産者組合“カナン CANAAN FAIR TRADE”の有機栽培のオリーブオイルとオリーブ漬けです。

有機JAS認証も取得しています

イスラエルの建国強硬により長年住み慣れた地を追われ、以来現在まで「自治区」という名の理不尽な『陸の孤島』での生活を強いられているパレスチナの人々の生活はイスラエルから更に様々な制約・迫害を受け続けています。



特に、土地や水源といった資源の利用法・利用量そのもののから、農作物等の輸出入まで、日々の生活に直結する経済活動の制限は、パレスチナ自治区が完全にイスラエルの占領下にあることを物語っており、調査によると1日を1ドル以下で生活する貧困層が全体の人口の半数を超えているとのこと。



そんな不条理で過酷な生活環境のもとで、屈することなく前向きに、実践的に自分たちの生活を守り改善するため、有機栽培の高品質な農産物を作り世界にアピールしていこうと結成された小規模生産者の組合が“CANAAN FAIR TRADE”です。



2009年に国際フェアトレードラベル機構からオリーブとして世界初となるフェアトレード認証を取得した各種製品のクオリティは早くも世界中で知られるようになり、その収益からの奨学金やマイクロローンによって組合員やその家族にとどまらず多くのパレスチナの人々の生活向上に大きな実績をあげています。



オリーブオイルは500mlで1,500円、種ありオリーブの塩水漬けは200gで550円です。芳醇な香りと濃厚かつさわやかな味わいのパレスチナ産オリーブ、ぜひぜひ一度お試しください!

2012年9月17日月曜日

HOUSE OF HOPE

シャンティ国際ボランティア会さんのフェアトレード・クラフト販売部門“クラフトエイド”を通じて、タイにある孤児院「希望の家」のシルバー・ストラップを入荷しました。



男性でも女性でもお使いになれるデザインです


「希望の家」についてボクはこのクラフトエイドで初めて知ったんですが、主にHIVや麻薬によって両親が亡くなったタイの山岳民族の子供たちが共同生活をし、勉強や自立するための様々なスキルを学んでいく養護施設で、チェンマイの郊外にあるそうです。



1997年に大森絹子さんという日本人女性が友人であるタイ人のご夫婦とともに立ち上げられたそうなのですが、大森さんは2001年に48歳という若さで病気で亡くなられ、その後は大森さんのお姉様を中心に、現地NGOおよび日本の「支える会」によって運営されています。



寄付にだけ頼らないように、そして自立の訓練の意味も含めて、子供たちが手作りするクラフトからは、不思議な温かさを感じます。


以前ご紹介して現在も販売中の「木製おばけキーホルダー」は男の子たちが作っていましたが、こちらのストラップは女の子たちのお仕事。ヒモは麻らしいのですが、蝋びきした革ヒモのような質感で、シルバーのいぶし銀な感じとマッチしてます。


「蝶」と「葉っぱ」の2種類で、ひとつ500円です。ボクは蝶を買ってつけました(笑)


「希望の家」についてもっとお知りになりたい方はこちらをどうぞ。
http://www.sunnyside.jp/kibounoie/index.html


P.S.今も外は雨と風・・・台風16号、風の強さは今年一番だったかも知れませんね。入口の鉢植えが倒れて割れてしまいました~ショック!

2012年9月12日水曜日

「燻製工房 熏助」さん

本日水曜日は定休日。


先週の定休日に初めておじゃました、当店と同じ長与町にある手作り燻製工房・熏助さんにあらためて行ってきました。



気さくなオーナーさんがお一人でじっくり手間暇かけて作る燻製はどれも美味しくて、7月にオープンしたばかりなのに、すでに五島や長崎市内の県産品販売所にも並んでいるほど。


燻製の定番であるチーズやゆで卵に加えて、シシャモやホタテなどもあり、そして特にボクが個人的にオススメなのは大村湾で獲れた牡蠣の燻製のオイル漬け。


人気の椿油漬けの方は売り切れでした~


オリーブオイルのものと五島特産の椿油を使ったものがあり、どちらも濃厚でとってもいい香り。そのままでお酒の肴にもいいですし、タカノツメとローリエが効いていているオイルごとちょっと贅沢にパスタにあえるのもいいと思います。



海水浴&バーベキューの隠れた名所・潮井崎公園のそばの高台にあって眺めは最高、テラスで海を眺めながら試食ができるのもポイント。


作業場も見学させてもらいました。ハンドメイド(!)の燻製マシーン

同じ町で同じ年にオープン、そして一人でやってらっしゃるところなど、共通点があってなんだか親近感が(勝手に 笑)湧いてきます。



オーナーさんとお話して、「作り手の顔や気もちが思い浮かんでくる」、そんな魅力のある手作りのもので地域の活性化の手伝いができれば、という気もちも共通しているように感じました。



ご興味をもたれた方は、まずはこちらをぜひ。
http://locoplace.jp/t000272204/

2012年9月8日土曜日

ナイシムさん一家

当店で扱っている商品のうち、カンボジアで作られている商品は全て当店が直輸入して販売しています。


初めてカンボジアへ行き、丸一ヶ月滞在し、現地の方はもちろん在住の日本人の方々や欧米からのボランティアの人たちを日替わりのように訪ね、時には1週間前後行動を共にしたり孤児院に寝泊まりし、現地の実情を学び感じ取るとともに、NGOや個人の生産者の方の情報を収集したのが昨年の春。



その後約1年かけて開店の準備を行い、オープンのめどが立った今年の2月に再びカンボジアへ渡り、日本からやり取りをしていた現地の方の情報なども元にして限られた時間の中で様々な生産者団体を訪問しました。




製品の品質を確認するのはもちろん、活動の趣旨や実績、設立の経緯などもうかがい作っている現場も見せていただいたNGOや個人の方の製品の中から、ぜひ日本に紹介したいと思ったもの、かつ当店のコンセプトや雰囲気に合うものをセレクト。



それが現在店頭で販売している「ドーターズ・オブ・カンボジア」「ジャスティーズ」「リハブ・クラフト」「CHA」「ヘン・ナイシム」の商品なのですが、この中で唯一NGOではない一般の(?)生産者の方が、家族みんなで昔ながらの手機織りを続けているヘン・ナイシムさんのご一家。



生まれ育った土地をクメール・ルージュによって追われ、ポル・ポト時代の終焉後に結婚し5人の子宝に恵まれたもののご主人を病気で亡くして女手一つで必死に働いて機織りを始めたお母さんのソックアンさんを支える長女ナイシムさんと妹弟たちとはちょっとした偶然から出会いました。



夕陽の中で糸を巻くお母さんのソックアンさん


苦労してきたお母さんのために姉弟が力を合わせている姿と、決して裕福ではないにもかかわらず村で獲れる果物と明るい笑顔で歓迎してくれた気もちに感動し、障害や病気を抱えていたり通学や食事もままならないほどの貧困にある訳ではないご家族ですが、「知り合ったのも何かの縁、少しでも力になれたら」と思いました。


笑顔が素敵なしっかり者の長女ナイシムさん

 
もちろん、当店で取り扱うことを決めたのは、ナイシムさん一家が作るコットンやシルクの手織りのスカーフのデザインや品質が良く、日本でも十分に人気が出そうだったからでもあるのは言うまでもありませんよね。言っちゃったけど(笑)


一番熟練?のナイシムさんの叔母さん

フェアトレード認証などは受けてはいませんが、認証された生産者だけがフェアトレードだと思われていたり、実際に認証を受けた商品しかフェアトレード商品として取り扱わないお店があったりすることがフェアトレードの一つの課題だと感じていますので、ナイシムさんの製品はその課題への当店なりの独自の取り組みの一つでもあります。



次に訪ねることができるのはいつになるか分かりませんが、きっと変わらない笑顔で、そして少し良くなった暮らしで歓迎してくれるナイシムさん一家とまた会えることを楽しみにしています。

2012年9月3日月曜日

夏も終わり

日が落ちるのが早くなってきて、少しずつ秋が深まっていく感じがしますね。不思議なもので、夕暮れもなんとなくさみしげな色に見えてきたり。


今、夕方のだいたい5時半前後のほんの短い間だけ見える、店内入口の壁の「模様」がちょっといい感じだったので写真に撮ってみました・・・


じっと見ていると、どんどん日が沈んでいくのが分ります


ガラスにカッティングシートを貼った時には、こういう効果はまったく想像していなかったので、発見した時はなんか嬉しかったです(笑)



と言っても実は、普段はここの壁にはブリキのレターラックをかけてるので、それと重なっちゃうんですけどね・・・写真でいつでも見られるように残しときたいので、近々この写真をベースに当店のfacebookページのカバー写真を作ろうかなと思ってます。



以前から作るつもりではいたんですが、今までなかなかいい写真がなくてずっと作ってなかったので。


いつになるか分かりませんが、facebookもご覧いただいている方は、ぜひその辺りもお楽しみに!