2012年9月27日木曜日

The Lady

ようやく長崎でも公開された「The Lady アウンサンスーチー/ひき裂かれた愛」を観てきました!


ノーベル平和賞受賞者として知らない人はないビルマ民主化運動のシンボルでありながら、計15年にも及ぶ自宅軟禁生活を強いられたスーチーさんと、遠く離れていても同じ夢を胸にお互いが心の支えとなったイギリス人の夫と二人の息子の絆を描いた作品です。


ミシェール・ヨー、一世一代の当たり役!

あの優しい微笑みと凛とした姿の裏には、愛する人の死に目に立ち会うことも許されなかった一人の女性としての苦悩があったんですね・・・



あくまでも家族、特に夫婦に愛に焦点を当てているのでややメロドラマっぽい感じが強いのは否めませんが、多様な山岳民族を訪ね歩くシーンの美しさや、銃を向ける政府軍に毅然と立ちふさがる命がけの行動など、印象的なシーンがたくさんある素適な映画でした。



何よりも、スーチーさんを演じたミシェール・ヨーの演技が素晴らしい!

さすがに自身が企画しただけのことはあって、ビルマ語をマスターしスーチーさんの仕草まで研究、10kgの減量で臨んだというその名演は、時折スーチーさん本人に見えるほど。



「ニキータ」「レオン」のリュック・ベッソン監督と“香港の志穂美悦子”ことあのミシェール・キング(ヨー)のタッグということで、女暗殺者が政府軍をバッタバッタと倒していく映画だったらどうしようという一抹の不安は杞憂に終わりました(笑)。



長崎では2週間だけの上映で明日28日で終了ですが、劇場へ行けない方もDVDなどが出ましたらぜひご覧になってみてください。