2012年5月23日水曜日

バニラティー

 バニラティー、皆さんは飲んだことありますか?



ボクはこのバニラティー、当店で取り扱う商品を選定していく過程で初めて飲んだのですが、これ、本当においしい!

味を説明しろと言われると、まさに「紅茶+バニラ」としか言いようがないんですが(笑)、こんなに合うとは・・・いやいや、ちょっと感動します、これ。



そして実は、このタンザニア産バニラティーが製品になるまでの話を聞くと、ますます感動するんですよ・・・。



香りがお伝えできなくて、くやしいですっ!


タンザニアの地方の村の人々の現金収入向上を目指して最初の青年海外協力隊員の方がバニラ栽培をスタートしたのが2004年。

最初の開花までに約3年を要するのに対して協力隊の任期は2年、しかも収穫までに何年もかかることに地元の人々も当初はあまりやる気が起こらなかったそうです。



それを一生懸命説得してスタートし、事業が2代目隊員に引き継がれた2007年に初めての開花、そして2008年(!)に初収穫となりました。


ただし、バニラビーンズがあの甘い香りをもつようになるには4カ月近い加工工程が必要で、その技術がなかったために未加工のまま売るしかなく、最初の収入は微々たるもの。



そして3代目隊員の方の懸命な協力により生産者自身で加工作業を行えるようになり、2008年は7Kgだった収穫は90kgにまで増え、加工済みの状態で販売することにより収入も飛躍的にアップすることができたそうです。



地元の生産者組合は「TWANDUSENI VANILLA GROWERS GROUP」といい、TWANDUSENIとは地元の言葉で「一緒にはじめよう」という意味。




ボクも青年海外協力隊に応募することを考えていた時期があり、説明会にも何度か行ったのですが、元隊員の方々のお話を聞くと、言葉や習慣の壁の高さはボクの想像以上のようでした。


そんな中で6年をかけ、しかも3代の隊員が引き継ぎながらも地元の人ととの信頼関係を維持し続け、実際に人々の生活向上を実現したなんて、本当に素晴らしいと思います。




青年海外協力隊には批判や問題点もあるようですが、何事も一括りにすることなく考えていくことが大事ですよね。

とにかく、こんな美味しいバニラティーが飲めるのはタンザニアの生産者と協力隊の方々のおかげです。




とりあえず飲んでみたい、という方は店頭でご試飲いただけますので、ぜひお気軽にお申しつけください。