2012年8月3日金曜日

ファーストフラッシュ2012

フリーライターの三浦史子さんが、おそらくこれ以上はないと思われるほどに中立的な視点でフェアトレードについてレポートをされた「フェアトレードを探しに」(スリーエーネットワーク)という本があります。



ボクがもし、「フェアトレードってどういうものだろう?」とご興味をもたれた方に関連の書籍を1冊だけお勧めするとしたら迷わずこの本を紹介したいとても参考になる本なのですが、その冒頭で、三浦さんが当店でも取り扱わせていただいている「わかちあいプロジェクト」さんの有機ダージリン紅茶の『ファーストフラッシュ』を飲む場面があります。


その時に表現されたひと言が・・・


『これが紅茶だとすると、今まで飲んでいたものは何だったんだ?』



色がもはや「紅」茶じゃありません。


ファーストフラッシュとは、その年の春に摘まれた茶葉のこと。


語感から、日本で言うところの「一番茶」をイメージさせますが、一番茶がその年の最初に収穫されたものだけを指すのに対して、ファーストフラッシュは「最初の収穫期」に摘まれたものという意味です。



とは言え、もちろんその収穫期は短く貴重な茶葉で、新鮮な新芽にしかないそのさわやかな香りを楽しめるように発酵もほとんど行わないため、清々しいマスカットフレーバーと渋みのまったくない独特の甘み、そして紅茶とは思えない上品で美しいイエローの見た目を楽しむことができます。



ヒマラヤの麓の大自然が育む贅沢な有機栽培ダージリン。


中でもわかちあいプロジェクトさんのファーストフラッシュはFTGFOP1(Fine Tippy Golden Flowery Orange Pekoe 1)という最上級グレード。




一般的には、比較的安いお店でも100g2000円はくだらないプレミアム紅茶ですが、そこはフェアトレード・ラベル・ジャパンの創立者でもある松木牧師の心意気(というか、商売っ気のなさ? 笑)、100gで税込1300円です。


生涯一度も飲まずにおくのは本当に惜しいファーストフラッシュ、ぜひお試しください。ただしやはり限定生産品となりますので売り切れ御免で!